去年の今頃は、

中国の武漢で新型肺炎が出ている、というニュースが流されていたけれど、日本ではまだ、「対岸の火事」程度だった気がします。

春節で外国人観光客が多いだろうから、混む場所を避けてマスクをして行けば大丈夫だろう、と京都に旅行に行きました。

銀閣寺、素晴らしかった。

結局、外国人観光客に一番人気の、伏見稲荷などの密になるスポットも行きました。

それが、一年で世界はかなり変わってしまった。

しみじみ一年前を懐かしく思うばかり。

「密」

今まではこんな言葉、単体で使わなかったし、聞き馴染みがなかった。

良く使う慣用句的には「秘密や密室」。

「密度、密集、密接」 はそのつぎ位じゃなかったかな。

他人と近づくのがコワく、家から出るのも勇気がいる、そんなご時世になってしまいました。

なんだか虚しい気分になります。

人間ってコミュニケーションの生き物で、集まって、触れ合い語り合い笑い合う生き物。

色んなところに出掛けて行って、様々なものを見て知って感じる生き物。

それが出来にくい今、リモート、リモートと世の中は変わって来たけど、人間本来の姿では無いみたいで、まるで植物にでもなった気分。

この状態がいつまでも続く訳では無いだろうから、そう悲観する必要は無いけれど。

先が見えて来はじめた50代の私には、時間が惜しい気もわりとあって。

健康で、働けて、仕事との兼ね合いもあるし、あちこちを見て回れる期間って、50代にもなるとそろそろ限られてきてしまう。

無駄に時間が過ぎてしまっている感が否めない。

今は、新型コロナウィルスに感染しない為の備えが一番大切なのは、重々理解してはいるし、そのための生活をしているのだけど。

なんだか、ため息が出る。

もちろん、もっと大変な思いをされている方は大勢いて、力を尽くして下さっている方々も大勢いるのも理解してはいるのだけど。

残念感に支配されてしまっている私がいます。

なんとか、コロナが終息するまで無事に生き延びて、また、自由な生活をしたい。

全ての人の願いですね。

友達とお茶を飲みおしゃべりしたい。

旅行に行きたい。

外食したいな〰️。

銀閣寺のお庭  ステキでした。